一杯ずつ人の手でドリップするというコーヒーの提供スタイルが注目を浴びています。
かつての喫茶店(コーヒー専門店)では当たり前のスタイルだったのが、いつしかコーヒーメーカーやコーヒーマシンでの提供になり、まるで自動販売機と同じにスタイルになってしまいました。
その原因は米国よりカリフォルニアンスタイルやシアトル系のカフェスタイルの輸入でした。
そして最近、またまた米国よりサードウェーブと呼ばれる新しいスタイルが輸入されました。
フタを開けてみれば日本のコーヒー提供方式に影響を受けたという喫茶店逆輸入バージョンです。
いつの世も欧米の影響を受けてやっと注目されるのですね。
さて、そのドリップ方法ですが、ハリオの円すい型器具を使い丁寧に淹れてます。
ところが、良く見るとデジタルのタイマーとスケール(重量)を眺めながらのドリップ作業です。
何でも本部が決めたドリップの方法を忠実行い、誰が淹れても同じようなコーヒーに出来るためだとか・・・
ちょっと辛口ですが、けっきょくお湯を注ぐ部分だけ人間で、あとはマシンと変わらないような気がします。
かつてのコーヒー専門店は、訪れるお客様の様子を伺い、その人にあったコーヒーを淹れたものだと、ある店主から伺いました。
つまり、お客様を見るか、デジタル機器を見るかが大きな違いとなってコーヒーそのものに表れるような気がします。
これはコーヒーに限らず何でもデジタル化される事によって忘れ去られようとする絶滅危惧文化だと思います。
10人淹れる人が居れば、10通りのコーヒーが味わえてもいいように思います。
お客様はコーヒーを選ぶと供に淹れる人も選べるという楽しさも加わるし、当の淹れる人も切磋琢磨で成長すると思うし・・・
話が長くなってしまいましたが、今日から本格的に販売開始した「ハリオ・ネルドリップ」。
片手にネルを持ち、もう片手で注湯するスタイルはよそ見できず、ドリップに集中できます。
ちなみに考えた商品説明が下記のとおり。
究極のハンドドリップの醍醐味を楽しめるのが、このネル(布製)フィルターです。片手にネル、もう片手で注湯という作業はドリップ時の雑念を排除できます。ネルを交換すれば一生物です。
はたして第四のコーヒースタイルとなるでしょうか?


